東証指数算出要領
(東証業種別株価指数・ TOPIX-17 シリーズ編)
2015 年 11 月 11 日版
株式会社 東京証券取引所
2015年11月11日発行
2 目次
変更履歴...3
はじめに...4
Ⅰ. 株価指数概要...4
Ⅱ. 指数の算出...5
1. 概要...5
2. 算出式...5
3. 採用価格...5
4. 指数用株式数...5
Ⅲ. 基準時価総額の修正...6
1. 修正対象となる事項...6
2. 修正方法...8
Ⅳ. その他...11
1. 公表、基礎情報の提供...11
2. 利用許諾...11
3. 免責...11
4. 問い合わせ先...112
変更履歴
公表日 変更内容
2013/8/13 ・新株予約権の無償割当てによる増資(いわゆるライツ・オファリング)に関する指数 用株式数の取扱いを追加いたしました。
2014/3/25 ・問い合わせ先等を修正しました。
2014/6/2 ・算出対象の追加及び除外(株式移転等)に係る記載を修正いたしました。 2015/11/11 ・政府保有株式数の取り扱い対象に日本郵政を追加いたしました。
4 はじめに
・ 本資料では、株式会社東京証券取引所(以下「東証」という。)が算出・配信を行う、 東証業種別株価指数、TOPIX-17シリーズ(以下「業種別指数等」という。)に関する 算出方法等を示す。ただし、本資料に記載のない事象が発生した場合や本資料の方法に よる算出が困難と東証が判断した場合は、東証が適当とみなした処理方法により算出す ることがある。
・ 本資料は東証の著作物であり、本資料の全部又は一部を、いかなる形式によっても、東 証に無断で複写、複製又は転載することはできない。本資料は、指数への理解を高める ために作成された資料であり、有価証券の売買等に関する勧誘等を行うためのものでは ない。また、東証は、本資料を利用される方が、本資料に記載された情報を利用したこ とにより発生するいかなる費用又は損害等について、その責めを負わない。
・ 東証は業種別指数等の株価指数について、配当なし株価指数と配当込み株価指数を算出 する。
Ⅰ. 株価指数概要
・ 業種別指数等の算出対象は東証市場第一部に上場する内国普通株式とし、新株予約権証 券、優先株式、出資証券等は算出対象外とする。ただし、各指数への追加・除外タイミ ングは上場制度上と一部異なる(Ⅲ章参照)。
・ 東証業種別株価指数は、「証券コード協議会が定める 33業種」に基づき、TOPIXの算 出対象を各業種別に分類した指数である。
・ TOPIX-17 シリーズは、「証券コード協議会が定める 33業種」に基づき、TOPIXの算 出対象を下表のとおり17業種に集約した株価指数である。
東証業種別指数(33業種) TOPIX-17シリーズ
「水産・農林業」「食料品」 TOPIX-17 食品
「鉱業」「石油・石炭製品」 TOPIX-17 エネルギー資源
「建設業」「金属製品」「ガラス・土石製品」 TOPIX-17 建設・資材
「繊維製品」「パルプ・紙」「化学」 TOPIX-17 素材・化学
「医薬品」 TOPIX-17 医薬品
「ゴム製品」「輸送用機器」 TOPIX-17 自動車・輸送機
「鉄鋼」「非鉄金属」 TOPIX-17 鉄鋼・非鉄
「機械」 TOPIX-17 機械
「電気機器」「精密機器」 TOPIX-17 電機・精密
「その他製品」「情報・通信業」「サービス業」 TOPIX-17 情報通信・サービスその他
「電気・ガス業」 TOPIX-17 電力・ガス
「陸運業」「海運業」「空運業」「倉庫・運輸関連業」 TOPIX-17 運輸・物流
「卸売業」 TOPIX-17 商社・卸売
「小売業」 TOPIX-17 小売
「銀行業」 TOPIX-17 銀行
「証券、商品先物取引業」「保険業」「その他金融業」 TOPIX-17 金融(除く銀行)
「不動産業」 TOPIX-17 不動産
・各株価指数の基準日・基準値については、以下のとおり。
指数 基準日 基準値
東証業種別 株価指数
化 学、 医薬品 、卸 売業、 小売 業、 銀 行業 、証券 ・商 品先物 取引 業、 保険業、その他金融業
1992年(平成4年)1月6日 1,000
以上の8業種を除く 1968年(昭和43年)1月4日 100 TOPIX-17シリーズ 2002年(平成14年)12月30日 100
Ⅱ. 指数の算出 1. 概要
業 種別指数 等は時 価総額 加重方式 により 算出さ れる株 価指数で ある。 各指数 値の単位 は ポ イントで小数点以下第2位までとする。(小数点以下第3位四捨五入)
2. 算出式
指数値 =
算出時の指数用時価総額 基準時価総額
× 基準値
∗ 算出時の指数用時価総額 = (各銘柄の指数用株式数 × 採用価格)
3. 採用価格
・ 業種別指数等を算出する際の採用株価は、次の順序で採用する。
①特別気配又は連続約定気配、②約定値段、③約定値段又は特別気配がない場合は指数 用基準値段(①新株落理論値段、②前日以前で直近の特別気配値段又は連続約定気配値 段、③前日以前で直近の約定値段の順序で採用)
4. 指数用株式数
・ 指数用株式数は、指数用上場株式数に浮動株比率(FFW)を乗じたものである。
各銘柄の指数用株式数=各銘柄の指数用上場株式数×各銘柄の浮動株比率(FFW)
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・ 指数用上場株式数は、基本的には上場株式数と等しいが、株式分割等のコーポレートア クションによっては株式数が異なることがある。例えば、株式分割の場合、上場株式数 は効力発生後の変更上場日に変更し、指数用上場株式数は権利落日に変更しているため、 一時的に一致しない。
・ また、指数用上場株式数は、基本的には発行済株式数と等しいが、日本電信電話、日本 たばこ産業、日本郵政については、未上場の政府保有株式が存在するため、発行済株式 数は上場株式数と一致しない。
・ 浮動株比率については、別紙に定める。
Ⅲ. 基準時価総額の修正
業種別指 数等の 算出に おいて、 算出対 象銘柄 の増減 や増資な ど市況 変動に よらない 時 価 総 額の増減 が発生 する場 合は、そ の連続 性を維 持する ため、次 に示す とおり 基準時価 総 額 を修正する。
1. 修正対象となる事項 (1)算出対象の追加及び除外
修正を要する事項 修正日 修正に使用する株価
追 加
新 規 上 場
市場第一部への新規上場(直接上場、他 証券取引所経由)
新 規 上 場 日 の 翌 月 末(最 終 営 業日)
修正日の前営業日の株価
業 種 別 指 数 等 の 算 出 対 象 が 株 式 移 転 等 (注1)のため上場廃止となり、当該株式
移転等に伴う新設会社等がTOPIXに追 加される場合
新規上場日(注2) 基準値段
市場第一部への指定及び、マザーズ又はJA SDAQから市場第一部への上場市場変更
指定日(変更日)の翌月末(最 終営業日) (注3)
修正日の前営業日の株価
業種変更 変更日 修正日の前営業日の株価
除 外
上 場 廃 止
業 種 別 指 数 等 の 算 出 対 象 が 株 式 移 転 等 のため上場廃止となり、当該株式移転等 に伴う新設会社等がTOPIXに追加され る場合
当 該 新 設 会 社 等 の 新 規 上 場 日(通例、上場廃止日の3営 業日後)
上場廃止日の前営業日の 株価(注4)
上記以外(合併、株式交換などにより非 存続会社となる場合等)
上場廃止日 修正日の前営業日の株価
整理銘柄への指定 整理銘柄への指定日(注 5)の 4営業日後
修正日の前営業日の株価
市場第二部への指定替え、市場第一部からJ ASDAQへの上場市場変更
指定替え日(変更日) 修正日の前営業日の株価
修正を要する事項 修正日 修正に使用する株価
業種変更 変更日 修正日の前営業日の株価
注1:株式移転、株式交換、新設合併又は会社分割
注2:新規上場日が休業日の場合、翌営業日に繰り下げる。
注3:当該銘柄は指定日又は変更日から構成銘柄数に数えられるが、テクニカルな対応として、「指定日の 翌月末の前営業日」又は「変更日の翌月末の前営業日」までの間は浮動株比率(FFW)を0.00とし、 指数用株式数を0株とすることで、実質的に業種別指数等の算出に反映される日を繰り下げること とする。
注4:上場廃止日から除外日の前営業日までの間は、上場廃止日の前営業日の株価を用いて指数を算出す る。
注5:整理銘柄への指定日が休業日の場合、翌営業日に繰り下げる。
注6:市場第一部に新規上場した銘柄について、新規上場日から起算する5営業日内のいずれかの日にお いて、TOPIX に占める時価総額の比率が1%以上となることが認められた場合には、当該銘柄の 業種別指数等への組入れは、浮動株比率を調整して複数回に分けて行う。(2回目以降の組入れは、 前回実施日の翌々月末に行なう。)
注7:市場第一部への新規上場銘柄(株式移転等を除く)、市場第一部指定銘柄、マザーズ又はJASDAQ から市場第一部への上場市場変更銘柄のTOPIXへの追加日が、当該銘柄の「発行日決済取引の期 間中」となる場合は、TOPIXへの追加日を「発行日決済取引売買最終日の翌月末」に変更する。
(参考)2006年1月4日以降を割当日(基準日)とする株式分割については発行日決済取引を行わな い。なお、株主割当有償増資については、従来どおり、事例によって発行日決済取引を行 うことがある。
(2)指数用株式数の変更
修正を要する事項 修 正 日 修正に使用する株価
浮動株比率(FFW)の変更 変更日 修正日の前営業日の株価
公募増資 変更(追加)上場日(払込期日の翌日) (注1)
修正日の前営業日の株価
第三者割当増資 変更(追加)上場日(払込期日の2営業 日後)の5営業日後
修正日の前営業日の株価
株主割当増資 権利落ち日 1株当たり払込金
新株予約権の行使 行使された日の翌月末(最終営業日) 修正日の前営業日の株価 優先株等の転換 転換された日の翌月末(最終営業日) 修正日の前営業日の株価 自己株式消却 自 己 株 式 が 消 却 さ れ た 日 の 翌 月 末
(最終営業日)
修正日の前営業日の株価
合併・ 株式
他 の 東 証 で 算 出 す る 指 数 対 象 銘柄(注 2)を非存続会社とする
非存続会社の上場廃止日 修正日の前営業日の株価
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修正を要する事項 修 正 日 修正に使用する株価
交換 場合(東証で算出する指数対象 銘柄の算出対象同士の合併・株 式交換)
上記以外 変更(追加)上場日(効力発生日) 修正日の前営業日の株価 政府保有株の売出し
( 日本電 信電話 、日本 たばこ 産業、 日本 郵政)
東証が定めた日(注3) 修正日の前営業日の株価
新 株予約 権の無 償割当 てによ る増資 (注 4)
権利落日 1株当たり払込金
会社分割(吸収分割) 変更(追加)上場日(効力発生日) 修正日の前営業日の株価 その他の調整(注5) 当該情報が「所報で公 表された日」
の当月末又は翌月末
修正日の前営業日の株価
注1:変更(追加)上場日が休業日の場合、翌営業日に繰り下げる。(以下同じ) 注2:東証で算出する指数対象銘柄のうち、内国普通株式を対象とする。 注3:受渡日を原則とする。
注 4:新株予約権の無償割当てによる増資(いわゆるライツ・オファリング)については、権利付最終 日の指数用上場株式数に、1 株につき割当てられる新株予約権の個数を乗じた株式数を増加させ る。
注5:例えば、「新株予約権付社債等の発行会社が株式分割を実施した場合」、「株式分割、株式併合、株 主割当の際に、株式分割等の比率に基づき算出された株式数と効力発生日以降に確定する株式数 に差異が生じた場合」、「既に指数の算出に反映済みの内容について、上場会社から事後の訂正が あった場合」など。
注6:株式分割、株式併合など、株式数の増加(減少)に応じて株価を修正する場合には、時価総額の 変動がないため、基準時価総額は修正しない。
(3)元データ
・ 基準時価総額の修正事由やその内容、変更日等に関する元データは、東証が発行会社 からの報告等を基に日々公表している「所報」から採取する。(浮動株比率の算定に ついては別紙参照)
・ なお、上記の基準時価総額の修正事由に関して、発行会社が報告内容を訂正した場合 でも、既に算出・公表した指数の値について過去に遡って修正することは 行 わ ない 。
2. 修正方法
(1)配当を考慮しない指数(配当なし指数)
① 修正方法
・ 指数の連続性が維持されるよう、次の算式により基準時価総額を修正する。
算式 =
前営業日の時価総額 旧(修正前)基準時価総額
=
(前営業日の時価総額 ± 修正額) 新(修正後)基準時価総額
∗ 修正額=指数用株式数の増加(減少) × 修正に使用する株価 したがって、
②修正例
・ 仮に、旧基準時価総額を20兆円、前日の時価総額を400兆円とすれば、前日の指数値 は、
となる。
・ 仮に、A銘柄の指数用株式数が公募増資のため1億株増加し、前日終値が2,000円だ ったとすれば、修正額は1億株×2,000円=2,000億 円となる。よって、新基準時価総額 は、
となる。
・ 次のとおり、今日の指数値は、算出対象すべてに株価の変化がなければ、前日と変わ らずの 2000.00 ポイントとなる。(このように、基準時価総額の修正によって、公募増 資による時価総額の増加の影響を受けずに、指数の連続性が保たれるのである。)
(2)配当込み指数
・ 配当込み指数の算出において使用する配当金は、税引き前の配当金を使用する。 前日の指数値= 400兆円÷20兆円×100= 2,000.00ポイント
新基準時価総額= 20兆円×(400兆円+2,000億円)÷400兆円= 20.01兆円
(400兆円+2,000億円)÷20.01兆円= 2,000.00ポイント 新基準時価総額 =
旧基準時価総額 × 前営業日の時価総額 ± 修正額 前営業日の時価総額
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・ 配当落日の時点では、当期の配当金額は未 確定であ るため、配当落金額による基準時 価総額の修正は、「(a) 予想配当金による修正」と、「(b) 予想配当金と決算短信で公表 された配当金の差異による微調整」の2回に分けて行う。
a. 予想配当金による修正
・ 配当落日に、予想配当金に基づいて配当落 金額の総 額を算出し、前項による基準時価 総額の修正を行う。使用する予想配当金は、原則として、以下のとおり決定する。
① 当期の配当金額が適時開示情報にて公表されている場合は、その金額とする。
② 当 期の配 当金額 が確定 してい ない( 上記①のとお り公 表され ていな い、ま たは同 金額 が未定等の場合)は前期配当金額とする。
・ 基準時価総額の修正方法は、基本的には前項(1)と同様だが、次の算式のとおり、剰余 金の配当による修正を行う点が異なる。
新基準時価総額=
旧基準時価総額×(前営業日の時価総額−配当落金額の総額±修正額) 前営業日の時価総額
∗ 各銘柄の配当落金額 = 配当落日前営業日の指数用株式数 × 予想配当金
∗ 配当落金額の総額 = 各銘柄の配当落金額の合計
∗ 修正額 = 指数用株式数の増加 減少 × 修正に使用する株価
b. 予想配当金と決算短信で公表された配当金の差異による微調整
・ 配当落日に使用した予想配当金と、決算短 信で公表 された配当金との間に差異が見ら れた銘柄について配当落金額の微調整を行う。具体的には、配当落日が属する月の 3 ヶ月後の月の 7日(休業日の場合は前営業日に繰り上げる)に、配当落微調整額の総 額を算出し、基準時価総額の修正を行う。(例えば3月決算の場合、微調整の実施日は 6月7日となる。)
・ 配当落微調整処理の対象期間は、「配当落微調整実施日の3営業日前までに開示されて いる情報」を対象とする。ただし、上述の 対象期間 外に配当修正が開示され、その修 正内容が指数値に影響を与える影響が大き いと東証 が判断した場合、追加で配当落微 調整を実施する。
新基準時価総額=
旧基準時価総額×(前営業日の時価総額−配当微調整額総額±修正額) 前営業日の時価総額
∗ 各銘柄の配当微調整額 = 配当落日前営業日の指数用株式数
×(決算短信で公表された配当金 − 予想配当金)
∗ 配当微調整額総額 = 各銘柄の配当微調整額の合計
∗ 修正額 = 指数用株式数の増加 減少 × 修正に使用する株価
Ⅳ . その他
1. 公表、基礎情報の提供
(1)指数値
・ 業種別指数等の配当なし株価指数の指数値 は、東証 相場報道システムを通じてリアル タイム(15秒間隔)で全国の証券会社、報道機関等へ配信している
・ また、業種別指数等の配当込み株価指数については終値のみを算出している。 (2)基礎情報
・ 業種別指数等に係る日々の基礎情報(基準時価総額、算出対象の指数用株式数等)は、
「Tokyo Market Information」において有償による情報提供を行っている。 2. 利用許諾
・ 業種別指数等の算出、数値の公表、利用な ど業種別 指数等に関する権利は東証が有し ている。このため、業種別指数等を使用し て、ファ ンドやリンク債などの金融商品を 組成・売り出す(相対契約によるオプショ ン、スワ ップ、ワラントなどデリバティブ 取引の対象にする場合を含む。)又はデータ提供する場合など業種別指数等を商業的に 利用する場合には、東証とのライセンス契約が必要となる。
3. 免責
東証は、株価指数の算出において、数値の 誤謬、電 子計算機の障害又は天災地変その 他やむを得ない事由が発生した場合は、そ の算出を 延期又は中止することがある。ま た、東証は、株価指数がいかなる場合にお いても真 正であることを保証するものでは なく、株価指数の算出において、数値に誤 謬が発生 しても、東証は一切その賠償の責 めを負わない。
4. 問い合わせ先
東京証券取引所 情報サービス部